竹ちょが選んだ週刊少年チャンピオンMYベスト10

 
週刊少年チャンピオン秋田書店系のコミックレビューでおなじみの人気ブログ
「秋田に始まり、秋田で終わる」を運営されている人面犬さんが「週刊少年チャンピ
オンMYベスト10」という企画をされていました。
僕も質問に答えたかったのですが諸事情でゴタゴタしてまして、気付いたら締め切り
過ぎた後だったという…折角誘っていただいた人面犬さんにご迷惑をおかけした
ことをお詫びします。
大変遅れてしまい申し訳ありませんが、せめて質問だけでも答えさせていただきます。
 
●購読期間
 
購読するようになったのは1996年8月頃からだから、購読期間は13年半くらいです。
 
●チャンピオンを読み始めたきっかけ
 
僕が初めてチャンピオンを手にしたのは1995年の夏でした。
他所の家から頂いた古新聞に紛れていた2冊の週チャンを発見!
「乱丸XXX(トリプルエックス)」の表紙に思わず股間を熱くさせたのが週チャンとの
運命的な出会いでした(笑)。
 
中を開くと、そこには学校の屋上で夏休み中ずっと遭難し続けている「浦安鉄筋家族
の春巻の姿が!
お馬鹿ながらも必死で生き、必死でもがき、自己流の生き様で生き抜く春巻の姿を見て、
当時職を探していた僕は大変励まされましたっ。
 
そして春巻の自己流な生き様が、週チャンの他誌にはないフリーダムな自己流の生き様
と重なり、このチャンピオンという自由の園の居心地が良くて、就職がひと段落したあと
本格的に購読するようになりました。
 
●竹ちょが選んだ週チャンベスト10
 
1位 『浦安鉄筋家族』シリーズ(「元祖!浦安鉄筋家族」を含みます)
 
 僕が初めて週チャンと出会った時、読み続けるきっかけをくれた作品。
 登場キャラたちが周りに縛られることなく個性と個性をぶつけ合う姿は、まるで「爆笑
 人間動物園」!あるいは「家に帰るまでが、いや家に帰った後も場外乱闘戦」!
 ドリフの「全員集合」を懐かしむ世代としては、コント仕掛けのギャグがツボです。
 
2位 『おまかせ!ピース電器店
 
 竹ちょ的には、現在も伝説的な近未来SFコメディー。
 「寺内貫太郎一家」みたくピース貫太郎・健太郎親子の仕事着がハッピだったり、
 発明品を紹介するシーンで「キテレツ大百科」を彷彿させたり、近未来のお話のはず
 なのに、どこか懐かしく昭和生まれ世代をくすぐる不思議な雰囲気が魅力。
 健太郎の「人を不幸にする技術はいらない」という技術屋としての全ての魂が込めら
 れたセリフは、今も脳裏に焼き付いています。
 
3位 『みつどもえ
 
 言わずと知れた、日本一似ていない丸井家の三つ子姉妹が繰り広げる萌え系ギャグ
 漫画。「わんぱくでも良い。たくましく育って欲しい」というどこかのCMのキャッチ
 フレーズが思い浮かぶくらい、大人顔負けのやんちゃぶりが可愛くて面白くて
 たまりませんっ!常識人皆無、登場人物がみんな変態だから、脇役のはっちゃけぶり
 も見応え充分ですっ。
 
 
4位 『無敵看板娘
 
 三角巾にツインテールにエプロンにハイソックスに運動靴に生足という、美輝の
 健康美がたまりませんっ(笑)。商店街全体を格闘技場に見立て熱きバトルを繰り広げ、
 さらにライバルのスーパー「テッコツ堂」との場外乱闘を繰り広げたり、商店街や
 チャンピオンを元気いっぱいにしてくれて、まさに看板娘そのものでした。
 
 
5位 『オヤマ!菊之助
 
 竹ちょをパンツ大好きハガキ投稿戦士にさせてくれた(笑)、恩人的な美少女コミック
 女子校の中でたった一人だけ男である菊之助がセクハラ三昧するハーレムぶりは、
 他の男性読者から目の敵にされそうだけど、言い方を換えれば、菊之助は読者の
 身代わりになって読者の欲望を代わりに叶えてくれる、いわば男性読者代表という
 側面が大きいと思います。夢を見させてくれてありがとう!菊之助
 

6位 『サイカチ』
 
 人類が地球で最も偉く、昆虫が人類よりも下等なんて間違っている!
 昆虫が生態系を維持していくうえで人間と対等なパートナーなんだということを感じ
 させられた作品。昆虫への優しさがたっぷり込められています。
 そして昆虫に関するうんちく、すなわちムシチクに詳しいメカクレ(目隠れ)白衣美少女・
 稲穂師匠に思わずときめきましたっ!
 続編は月刊チャンピオンREDで「ベクター・ケースファイル」として連載中。
 
7位 『ななか6/17
 
 記憶が幼児化したヒロインに魔法少女という、今までの漢(おとこ)臭いチャンピオンが
 扱わなかった萌えジャンルの漫画が登場した衝撃は大きかったです。
 そして捻二への恋心を抱きつつも、捻二とななかの狭間で苦しむ雨宮さんが気が気じゃ
 なくて、思わず応援していました。
 
8位 『BMネクタール』
 
 極限状態に追い詰められた主人公たちの心理状態が丁寧に描かれていて、一体次に
 何が起こるのか先が読めないスリルがたまりませんでしたっ。
 意外にも国産BMの人気が高かった(笑)。当時の読者投稿ページでもBM投稿ネタが
 相次ぎました。
 
9位 『悟空道(ごくうどう)』
 
 今まで様々な作家さんに描かれてきた「西遊記」。
 山口貴由先生の手にかかれば、容赦なさすぎる絶倫の嵐!エロスの香り!そして
 火傷どころか燃え尽くされるくらい熱き魂が込められた情熱溢れる問題作(褒め言葉
 ですっ)に早変わり!!個人的には、衣装の下が紐で緊縛された状態のまま旅をする
 三蔵に、萌え尽くされました(笑)。
 
10位 『エイケン
 
 大胆な構図(特におっぱい)と斬新な色使い、そして「たっぷんたっぷん」「ゆっさ
 ゆっさ」というような現実の世界にあるような音響素材だけでは表現しきれない
 ような珍擬音で魅了された衝撃作。
 
結局、萌え系やほのぼの系、ギャグ系に傾いちゃいました(汗)。
ここの所CTCハガキ投稿やら、みつどもえの応援やら、前ばかりがむしゃらに走り
続けていただけに、こういう週チャンの思い出を振り返る機会を与えてくださった
人面犬さんには、大変感謝しています。
ありがとうございました!